ドイツで最も給与水準が高い州は、中部ヘッセン州――。給与比較サイトGehalt.deが20日公表した調査「2016年給与アトラス」でこうした事実が明らかになった。同州の平均賃金は全国平均を10.7%上回っている。一方、旧東独5州の給与水準はなお低く、下位5位を占めた。
この調査では、全国16州の74万7,490人から集めた過去12カ月間の給与明細票を分析。全国平均を100%として、各州の給与水準を比較した。それによると、トップはフランクフルトを抱えるヘッセン州で110.7%。2位は南西部バーデンビュルテンベルク州(109.4%)、3位は南部バイエルン州(106.1%)だった。これに北部ハンブルク(州と同格の特別市、105.2%)と西部ノルトラインウェストファーレン州(99.8%)が続いている。
一方、最下位は北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州で75.4%。このほか、下位5位には東部のザクセン・アンハルト州(76.7%)やブランデンブルク州(77.6%)、ザクセン州(78.4%)、中部チューリンゲン州(79.7%)が顔を並べ、全て旧東独の州だった。いずれも全国平均の70%台にとどまり、旧西独で最下位の北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州(90.6%)にも大きく水をあけられている。[労務]
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