メルケル首相率いるキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU・CSU)の支持率が、29.5%に低下した。30%を割り込んだのは初めて。大衆紙ビルトが世論調査会社INSAに委託した最新世論調査で、こうした結果が出た。
調査は10月7~10日、2,085人の有権者を対象に行われた。CDU・CSUの支持率は29.5%と、1週間前から0.5ポイント低下。一方、連立相手の社会民主党(SPD)は22%となり、1ポイント上げた。ユーロ圏解体と反難民を訴える3位の「ドイツのための選択肢(AfD)」は15%で前回調査から変化がなかった。これに続く緑の党は11%と、0.5ポイント下げている。
ドイツ公共放送連盟(ARD)が世論調査機関インフラテスト・ディマップに委託して行った調査によると、メルケル首相への支持率は、2011年以降で最低の45%に落ち込んでいる。同首相の寛容な難民対策により、国民の不満が高まっていることが背景にある。
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