ドイツでユーロ圏解体と反難民を訴える「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率が過去最高の16%に達している。3週間前の前回調査から2ポイント上昇し、このところ人気が低下しているメルケル首相のキリスト教民主同盟・社会同盟(CDU・CSU)と対照的だ。公共放送ARDが世論調査機関インフラテスト・ディマップに委託して行った調査で明らかになった。
インフラテスト・ディマップは1997年以降、政党支持の最新動向に関する定期調査を実施している。9月19~21日にかけて行われた今回は、選挙権を持つ934人を対象に「次の日曜日に選挙が行われたらどの政党に投票するか」を尋ねた。
与党・CDU・CSUの支持率は32%と首位に付けたものの、9月1日の前回調査から1ポイント低下。連立相手の社会民主党(SPD)もやはり1ポイント下げ、2位の22%だった。合計では54%と、辛うじて大連立を維持できる状態だ。
一方のAfDは今回、緑の党に4ポイントの差を付け、第3党に位置する。同党は先に行われた2つの州議会選で躍進し、全16州のうち10州で議席を獲得した。大敗を喫したメルケル首相は、その理由が自身の難民政策にあることを認めたものの、受け入れの上限設定には引き続き否定的な考えを示し、受け入れと統合を進めていく方針を確認している。
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