英国で最低労働時間を保証しない「ゼロアワー」契約で働く人が、第2四半期(4~6月)時点で約90万3,000人に上ったことが、政府統計局(ONS)が8日に発表した最新調査で明らかになった。昨年10~12月の約80万4,000人から大幅に増加している。
ゼロアワー契約は決まった労働時間がなく、仕事があるときだけ働く雇用形態。収入が安定せず、有給休暇や病気休暇も認められない。
第2四半期のゼロアワー契約を本業とする人の数は、前年同期の約74万7,000人から20.9%増加。労働者全体に占める割合は2.9%と、1年前から0.5ポイント上昇している。ただこの統計は申告ベースであるため、ONSはゼロアワー契約という言葉の認知の広がりが急増の一因の可能性もあるとしている。
ゼロアワー契約は商店、ホテル、介護施設などに多く、平均労働時間は週25時間。該当者の31%はこれを延ばしたいと考えている。[労務]
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