ローマ市は、オーストリア政府に引き取って処理してもらうよう要請している。イタリアでは、既にシチリアやナポリも一般ごみ処理をオーストリアに委託している。オーストリア農業環境省の広報官の話として、ザ・ローカルが23日伝えた。
ローマ市は家庭から出る一般ごみの処理が追いつかず、オーストリア農業環境省に年間7万トンのごみの焼却処理を要請した。同省は今後、技術的・法的な妥当性について検討を進めるという。
オーストリアは国外から毎年20万トンのごみを引き受けているが、このうち16万トンはイタリアのごみ。余力があればローマのごみを処理するために、イタリア北部とオーストリアのチロル州を経由して列車で運ぶ予定だ。このほかにローマから5万トンをオーストリア経由でドイツに運ぶ計画もある。
ローマ市長に6月に就任したビルジニア・ラッジ氏は、選挙運動中にごみ問題の解決も掲げていた。同市長は対応策として、ごみ収集とリサイクルの徹底、不法投棄やポイ捨てに対する取り締まり強化などを挙げている。[環境ニュース]
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