6月の国民投票では欧州連合(EU)との関係について争った離脱派と残留派だが、好みのブランドも大きく異なる——。インターネット調査会社ユーガブ(YouGov)の調査を元に、英広告会社RKCR/Y&Rがこのように分析している。
調査は、約10万8,000人が対象。約1,200ブランドから選ばれたトップテンを公表した。
それによると、離脱派が最も好きなのは英食品大手HPフーズのブラウンソース「HPソース」。他にも売り上げを保健関連の寄付に充てる宝くじの「ヘルス・ロッタリー」や、英乳業大手デアリー・クレストの人気チーズ「カシードラル・シティー(Cathedral City)」など、上位10位は全て英国の身近なブランドが並んだ。
一方、残留派の間では公共放送BBCの電子版が首位。米写真共有サービスのインスタグラムや、デジタル音楽配信事業を展開するスポッティファイ(Spotify、スウェーデン)などがランクインしたほか、米ソーシャルメディアの人気の高さも伺える。
RKCR/Y&Rのエミリー・ジェームズ最高戦略責任者(CSO)は「国民投票の結果は政治観や信条よりも、考え方が反映された」とコメント。今回の調査結果は年齢層や収入など複雑な要因が絡み合っているが、例えば18~34歳に限定しても似たようなブランドが並んだと指摘。離脱派の特徴としては「伝統的」「率直」「地に足が着いている」などが挙げられ、残留派は「先進的」「新しいもの好き」「知性的」な傾向が強いとしている。
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