ロシアのプーチン大統領の支持率が、長期にわたり高水準で推移している。ロシアの世論調査機関レバダ・センターが27日に発表した最新調査によると、7月の支持率は82%。2014年3月以降、80%台を維持している。
調査は7月22~25日、全国の18歳以上1,600人を対象に実施。支持率は前月から1ポイント上昇した。不支持は17%、不明は1%だった。プーチン大統領の支持率は、2013年には60%台の前半から半ばで推移していたが、2014年3月のクリミア併合で80%台に急上昇した。メドベージェフ首相に対する支持率は55%と、前月から4ポイント上昇。連邦政府に対する支持率は3ポイント上向き、51%だった。
また、最も信頼できる政治家として、回答者の53%がプーチン大統領を挙げている。2位はショイグ国防相(24%)、3位はラブロフ外相(21%)で、メドベージェフ首相は4位(16%)に付けた。
ロシア経済は欧米の経済制裁や原油安を背景にリセッション(景気後退)に陥っており、経済や全般的な状況について「正しい方向に向かっている」と回答したのは46%に上った。前月から4ポイント低下した。一方、「国民を苦境に導いている」と考える人は37%に増えている。
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