欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは14日、10月のユーロ圏17カ国の鉱工業生産指数(季節調整済み)が前月比0.1%低下したと発表した。9月の改定値は2%の下落。欧州経済の先行きが危ぶまれる中、2カ月連続でマイナスとなった。
項目別では、エネルギーが0.9%減と最大の落ち込みを示した。中間財と耐久消費財はそれぞれ、0.8%、0.4%低下している。一方、資本財は1.2%、非耐久消費財は0.6%伸びた。
国別で最も大きく落ち込んだのはギリシャで、4.4%縮小。これにルクセンブルク(3.6%減)、スロベニア(2.3%減)が続く。逆に伸びが大きかったのはアイルランドで6.6%拡大。次いでエストニア(2.9%増)、マルタとスロバキア(共に0.9%増)となっている。
鉱工業生産はEU加盟27カ国全体では0.2%縮小。前年同月比ではユーロ圏、EU全体共に1.3%拡大している。
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