高級ブランドグループのLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンは、競合のエルメス・インターナショナルへの出資比率を21.4%から22.3%に引き上げた。議決権比率は16%に達している。フランス市場監督局(AMF)の発表としてロイター通信が20日伝えた。
LVMHは昨年10月にエルメスへの出資比率が17%に達したと発表。以後も徐々に出資を拡大してきた。同社は状況や市場環境に応じ、今後もエルメス株の買い増しを続ける方針。ただ出資比率を50%以上に引き上げたり、買収案を提示する意図はないとしている。
一方、エルメスの創業者一族は今月、買収防衛策として新たな持ち株会社を設立。一族で分割保有するエルメス株式70%余りのうち、合わせて50.2%を新会社に移管している。
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