英国政府は4日、陸上風力発電の導入促進に向けた戦略を発表した。同国は洋上風力発電の展開で欧州をリードするが、陸上については初の戦略となる。脱炭素目標の実現と雇用創出につなげたい考え。
エネルギー安全保障・ネットゼロ省はこの戦略を通じ、建設地となるサッカー場や図書館などへの資金提供や、既存の風力タービンを再活用する取り組み、新規プロジェクトの計画プロセスの改善など、40の行動を実行する。
エネルギー政策を担う同省のシャンクス政務次官は、「陸上風力の展開加速は考えるまでもなく最も安いテクノロジーのひとつであり、迅速に設置でき、数千人の技能職を創出できる」と強調した。政府はこの戦略により、4万5,000人の新規雇用を見込む。
英国は陸上風力発電の設備容量を、現在の16ギガワットから、2030年までに27~29ギガワットへ拡大することを目指している。[環境ニュース]
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