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水道テムズ、米社が増資撤回 破綻と再国営化の懸念高まる

経営難に陥っている英水道最大手テムズ・ウオーターは3日、増資に向けて米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)と進めてきた交渉を停止すると発表した。KKRが撤退を決めたためで、テムズ・ウオーターは破綻を回避するため、債権団や英国の水道業界監督機関Ofwatと協議を続けていく。

同社は180億ポンドの負債を抱え債務整理が急務となっており、3月からKKRと交渉を進めてきた。KKRはテムズ・ウオーターの過半数株を約40億ポンドで取得する方針と報じられていた。

テムズ・ウオーターのエイドリアン・モンタギュー会長は、「交渉決裂は遺憾だが、持続可能な資本の再構成がすべての関係者にとって最善との信念は変わらない」とした上で、今後も増資に向けた各方面との話し合いを続けていくと述べた。

KKRが撤退したことで、テムズ・ウオーターの破綻と再国営化の懸念が高まっている。政府は同社が破綻した場合には、サービスを継続するため一時的に管理下に置く方針を示している。

一方、テムズ・ウオーターにはかねてスコットランドの水道会社キャッスル・ウオーターが関心を示しており、出資を提案するとの報道もあるが、必要な資金が確保できるかは不透明だ。


関連国・地域: 英国米国
関連業種: 金融電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済

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