英国の石油大手シェルは2日、第1四半期(1~3月)の在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益が55億7,700万ドルとなり、前年同期比27.9%減少したと発表した。原油価格の下落が響いた。
在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益を事業別に見ると、ガス部門は32.5%減の24億8,300万ドル。化学製品部門は72.2%減った。再生可能エネルギーソリューション部門の純損失は4,200万ドルと、1年前の1億6,300万ドルの黒字から赤字に転落した。コーポレート部門の純損失は4億5,700万ドルと、1年前の3億6,800万ドルから赤字が拡大した。一方、探査・採掘の上流部門は20.9%、電気自動車(EV)充電サービスや潤滑油などを手がけるマーケティング部門は15.2%それぞれ拡大した。
純利益は47億8,000万ドルとなり、35%減少した。
上流部門の石油・ガスの生産量は日量185万5,000石油換算バレルと0.9%減少し、ガス部門と合わせると、2.5%減の283万8,000バレルだった。
第2四半期については、上流部門の生産量が日量156万~176万石油換算バレル、ガス部門は同89万~95万石油換算バレルになると見込んでいる。
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