米国の金融情報サービス大手S&Pグローバルは3日、3月のユーロ圏総合PMI(購買担当者景気指数、確定値)が50.9となったと発表した。速報値の50.4から引き上げられ、前月からは0.7ポイント上昇した。景気の「改善」と「悪化」の境目である50は3カ月連続で上回っている。
調査対象国のうち、ドイツは51.3と、速報値から0.4ポイント引き上げられ、2月からは0.9ポイント上昇。過去10カ月で最高となった。フランスは48で、速報値から1ポイント上方修正され、前月からは2.9ポイント上向いた。50を下回るのは7カ月連続。
スペインは54に上昇。イタリアは50.5と、前月から1.4ポイント減退した。
ユーロ圏総合指数のうち、新規受注は外需低迷を受け減少。雇用は昨年8月以降で初めて上向き、受注残は引き続き減少した。インフレへの懸念は緩和傾向にあり、仕入れ価格と出荷価格の伸びは減速した。
■サービス業は上昇
ユーロ圏のサービス業PMIは51と、前月から0.4ポイント上昇。国別ではドイツが50.9で、0.2ポイント低下した。フランスは47.9と2.6ポイント上向いた。
ハンブルク商業銀行(HCOB)のサイラス・デラルビア首席エコノミストは、ユーロ圏のサービス業について「もはや成長と呼べない」と強調。新規受注は縮小しており、未処理の業務も減少傾向が続いていると指摘した。インフレ圧力については緩和傾向にあるものの、欧州中央銀行(ECB)の金利政策の不確実性が高まっているとみている。ただ、ドイツが財政規律緩和に踏み切り、インフラ整備や国防への支出を増額させる方針であることについては、間接的にサービス業にも好影響を与えるだろうとの見方を示した。
■英国も上昇
3月の英国の総合PMIは51.5と、前月から1ポイント上昇。過去5カ月で最高となり、分岐点は17カ月連続で上回った。ただ成長幅は小規模で、製造業の低迷が足を引っ張っている。新規受注は4カ月連続で減少している。サービス業PMIは52.5と、1.5ポイントのプラスだった。
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