英国政府は21日、国内の学校や医療機関での太陽光パネル設置に向け、国営の再生可能エネルギー企業グレート・ブリティッシュ・エナジー(GBエナジー)が1億8,000万ポンドを投じると発表した。昨年10月の設立以来、こうした大規模な投資は初めて。公共機関の電力料金を引き下げ、公共サービスへの再投資を促す狙いがある。
対象となるのは、イングランドの学校200校と国民医療制度(NHS)が運営する医療機関200施設。学校に8,000万ポンド、医療機関に1億ポンドを振り向け、今年の夏までに最初のパネルを設置するとしている。運用が始まれば、学校1校当たり年間平均2万5,000ポンド、医療機関の場合は4万5,000ポンドをそれぞれ節約できる見込み。
政府によると、エネルギー価格の高騰によってNHSの年間光熱費は推定14億ポンドに上り、2019年から2倍以上に増えている。ミリバンド・エネルギー安全保障・ネットゼロ相は「教育や医療に使われるべきお金が、高額な電気料金に無駄に使われている」と指摘。「重要な公共機関が数億ドルの料金を節約し、最前線に再投資できるようにする」と説明した。[環境ニュース]
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