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英政府、送電網接続を迅速化 重要事業を優先=最大7年短縮も

英国政府は10日、再生可能エネルギーの送電網接続の迅速化に向けた計画を発表した。現行のいわゆる「先着順」での接続から、重要なプロジェクトを優先するシステムに変更することで、新規プロジェクトの送電網接続までの期間を最大7年短縮するという。目標とする2030年までの電力部門の脱炭素化に向けた改革の一環。

この「計画・インフラ法案」は、週内に議会に提出予定。現行のシステムでは、すぐにでも稼働可能なプロジェクトの接続待ちが最長10年に及ぶケースがある。こうした状況を改善するため、優先度の高い数十件の再生可能エネルギープロジェクトを優先事業に指定し、早期の送電網への接続を図る。

政府は同時に、少なくとも5年ごとにインフラ事業の優先順位を見直し、承認手続きを迅速化する方針。今国会の会期中に風力や太陽光、水素など少なくとも150件の主要プロジェクトに関する計画決定を下す。

政府は、これらの政策により30年の脱炭素化目標達成のほか2,000億ポンド規模の民間投資を呼び込むことができると強調。ミリバンド・エネルギー安全保障・ネットゼロ相は「私たちが必要とするクリーンな電力システムを確実に構築することで、全ての国民に利益をもたらすだろう」と述べた。[環境ニュース]


関連国・地域: 英国
関連業種: 電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済

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