英政府は4日、向こう2年間で洪水対策に26億5,000万ポンドを投じると発表した。気候変動により異常気象の発生頻度が高まっていることを受けた措置。堤防や水門の建設および修復など最大1,000件のプロジェクトを進める計画で、6万6,000棟以上の不動産を水害から守ることができるとしている。
主要なプロジェクトには、◇イングランド南西部サマセットの防潮水門(4,300万ポンド)◇イングランド中部ダービーの洪水リスク管理スキーム(3,500万ポンド)◇イングランド南西部ドーセット州の防潮堤(350万ポンド)◇イングランド中部ダービーシャー州、レスターシャー州、ノッティンガムシャー州での住宅の洪水対策(250万ポンド)――などが含まれる。
政府はまた、既存の堤防や水門は老朽化が進んでいるほか、中断しているプロジェクトも多いと指摘。リード環境・食糧・農村地域相は1月の暴風雨で人命が失われたことに言及し、「政府の役目は国民を守ることだ」と述べた。[環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。