英国の石油大手シェルは30日、2024年12月通期の在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益が237億1,600万ドルとなり、前期比16%縮小したと発表した。探鉱費用の上昇や原油価格の下落などが影響し、2年連続の減益となった。
在庫評価変動の影響と特別損益を除いた純利益を事業別に見ると、化学製品部門は19%減の29億3,400万ドル。ガス部門は18%、探査・採掘の上流部門は14%それぞれ縮小した。再生可能エネルギーソリューション部門はマイナス4億9,700万ドルと、1年前のプラス7億5,600万ドルから赤字に転落した。コーポレート部門の純損失は19億6,800万ドルで1年前の28億7,500万ドルから赤字が縮小している。一方、電気自動車(EV)充電サービスや潤滑油などを手がけるマーケティング部門は17%の増益だった。
純利益は160億9,300万ドルとなり、前期比17%減少した。
上流部門の石油・ガスの生産量は日量183万1,000石油換算バレルと2%伸び、ガス部門と合わせると2%増の283万6,000バレルだった。
シェルは25年第1四半期について、ガス部門の生産量は日量93万~99万石油換算バレル、上流部門の石油・ガスの生産量は日量175万~195万石油換算バレルになると見込んでいる。
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