ロンドン・ヒースロー空港を運営するヒースロー・エアポート・ホールディングスは18日、空港の改修に今後2年で23億ポンドを投じる計画を明らかにした。サービスや危機対応能力の強化、顧客体験の向上、持続可能性の追求を進め、英国最大の空の玄関口として国内経済の成長を促進する。
改修では、荷物の積み込み運搬や発着時間の厳守に向けたプロジェクトなどに資金を投じる。また、特別なサポートを必要とする利用者の支援の強化や、ターミナル間の移動では徒歩や自転車の利用を推奨するプロジェクトなども立ち上げる計画だ。
ヒースロー・エアポートは2024年、保安検査レーンの刷新を含む一連の改修に11億ポンドを投じた。11月の利用者数は650万人を超え、11月としては過去最多を記録。今後もクリスマス当日の利用者は前年のクリスマスを21%上回ることが予想されるなど、さらなる記録更新が見込まれている。
ヒースロー・エアポートを巡っては、サウジアラビア政府系基金パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)とフランスの投資会社アーディアン(Ardian)が、合わせて40億ユーロ相当の株式を取得したばかり。また、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の政府系投資会社ムバダラ・インベストメントが株式取得を検討しているとも報じられている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。