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VW、労組と第4回団交 国内全工場で2度目の警告スト

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は9日、独最大の労働組合である金属産業労組IGメタルと、国内工場の閉鎖を巡る4回目の団体交渉を開始した。国内の全工場ではこれと合わせて、経営側への圧力を強めるための警告ストライキが行われた。

2度目となる今回の警告ストは、4時間にわたり実施。北部ニーダーザクセン州ウォルフスブルク(Wolfsburg)の本社前だけでも約3万8,000人の従業員がデモ行進を行い、VWが計画する工場閉鎖や大量解雇、賃金カットに抗議した。

VWは、国内工場の少なくとも3カ所の閉鎖と、それに伴う大規模な人員削減や、給与の10%カットといった人件費削減計画を提示している。ロイター通信などによると、これに反発する労組側は、株式配当やボーナスの引き下げを提案したが、VWは持続可能ではないとして拒否。VWの交渉責任者は、持続可能な形でコストと余剰生産能力を削減する必要があるとの見解を示している。

12月2日に行われた前回の警告ストは、VWに1分当たり約4万ユーロの損失をもたらしたとみられている。IGメタルは、クリスマスまでに交渉が妥結しなければ、ストをエスカレートさせ、最終的に24時間ストや無期限ストに踏み切る可能性もあるとしている。[労務]


関連国・地域: ドイツ
関連業種: 自動車・二輪車雇用・労務

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