フォンデアライエン欧州委員長は22日、ブルガリアとルーマニアのシェンゲン圏完全加盟が2025年1月にも承認される見込みだと発表した。両国は3月にシェンゲン協定入りしていたが、現時点では国境審査の撤廃は空路と海路に限定されている。
欧州諸国が国境を越えた人の移動の自由を認め合うシェンゲン協定には、アイルランドとキプロスを除く欧州連合(EU)加盟国と、ノルウェー、スイス、アイスランド、リヒテンシュタインの計29カ国が加盟している。ブルガリアとルーマニアについては、両国からの陸路での移民流入を懸念するオーストリアが反対し、部分的加盟となっていた。
ハンガリーで開かれた会合で、ブルガリアとルーマニア、オーストリアを含めた4カ国が完全加盟に向けた共同宣言に署名した。フォンデアライエン氏は「前向きな結果を歓迎する」とコメントしている。EU理事会の承認を経て実現する見込みだ。
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