欧州委員会は14日、欧州連合(EU)競争法に違反したとして、米国のソーシャルメディア大手メタ(旧フェイスブック)に7億9,800万ユーロの制裁金を科したと発表した。フェイスブックに自社の電子商取引(EC)サービス「フェイスブック・マーケットプレイス」を結び付け、外部の広告会社にとって不利な条件をつくり出したとしている。
欧州委は「自社サービスに利益をもたらし、他のオンライン広告サービスプロバイダーが対抗できないようにすることを目的としていた」との声明を出した。ソーシャルメディアの表示広告で、メタはEU域内でも支配的地位にあるとして、こうした措置をやめるよう求めている。メタの競合による申し立てを受け、欧州委は2021年6月に調査を開始していた。
メタは「われわれは決定に従い、提起された問題に対処する解決策を迅速かつ建設的に立ち上げる」と強調。一方で異議を申し立てるとしており、「EUにより高い競争力や革新性、先進性が求められている中で、消費者の需要を満たすために構築された革新的な無料サービスに対し、欧州委が規制措置を取ったことは残念だ」とコメントした。[EU規制]
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