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電気・ガス代、上限引き上げ 年149ポンド上昇=高齢層に懸念

英国で1日、電気・ガス料金の価格上限が引き上げられた。10月1日~12月31日に適用され、標準的な世帯の場合、現行の年間1,568ポンドから1,717ポンドへと149ポンド上昇する。

価格上限の引き上げは、エネルギー業界の監督機関Ofgemが8月に発表していたもので、イングランドとスコットランド、ウェールズの約2,700万世帯が対象となる。実際に請求される料金は各世帯の使用量によって異なるが、目安として現在の水準から約10%引き上げられることになる。

Ofgemは3カ月ごとに電気・ガス料金の上限を見直している。今年は4月と7月に2度連続で価格上限を引き下げていた。今回は、暖房需要の高まる冬場の引き上げとなり、政府が年金生活者向けの光熱費補助を縮小する中、高齢者への影響が懸念されている。

価格上限はロシアのウクライナ侵攻を受け2022年から急上昇し、22~23年冬季のピーク時には年間4,279ポンドに達した。23年夏季以降は低下し2,000ポンド以下で推移しているものの、21年の水準はなお大きく上回っている。


関連国・地域: 英国
関連業種: 電力・ガス・水道マクロ・統計・その他経済社会・事件

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