国際通貨基金(IMF)は16日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏20カ国の2024年の域内総生産(GDP)が前年比0.9%拡大するとの見方を示した。4月時点の前回予測から0.1ポイント引き上げている。欧州ではサービス業の改善を原動力に、経済回復の兆しが見られるとしている。
ユーロ圏主要国の今年の成長率予測を見ると、ドイツは前回予測と同じ0.2%。フランスは0.9%と、前回から0.2ポイント上方修正した。イタリアは0.7%で前回から変化がなく、スペインは2.4%で0.5ポイント引き上げている。
来年のユーロ圏の成長率見通しは1.5%と、前回見通しを維持した。
英国の今年のGDP成長率見通しは0.7%と、前回から0.2ポイント上方修正。来年については1.5%と、前回予想を維持した。
世界経済の今年の成長率見通しは3.2%と、前回から据え置き。来年については0.1ポイント引き上げ、3.3%としている。IMFは、世界的なサービス価格上昇が、インフレ収束を遅らせ、高金利が長期的に続く可能性が生じていると指摘した。
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