ドイツのロボット産業は中国との厳しい競争に直面している。国内経済の低迷による受注減で苦戦する中、中国企業の欧州進出がさらなる打撃を与えている。ドイツ機械工業連盟(VDMA)が発表したレポートで同産業の現状を明らかにした。
ドイツのロボット産業の1~4月の国内受注額は、前年同期比15%減少した。一方で、海外からは21%増加した。同産業をけん引しているのは、中国の家電大手、美的集団(ミデア)傘下の独産業ロボット大手クーカ(KUKA)とドイツの総合電機大手シーメンスの産業オートメーション事業だという。
ロイター通信によると、VDMAは同産業の今年の売上高見通しについて、前年比2%増の165億ユーロと50%下方修正した。前年と同水準となる見込み。2023年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の受注増を背景に、売上高は13%増加していた。
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