ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは20日、中国の自動車大手、上海汽車(SAIC)と共同で、中国向けの新たな電気自動車(EV)プラットフォームを開発すると発表した。競争が激化する中国EV市場で、新車開発を迅速化させる狙い。2025年にはこのプラットフォームに基づく新モデルを発売する計画だ。
両社が開発するのは、高級コネクテッドEV向けの「アドバンスト・デジタイズド・プラットフォーム」。BセグメントとCセグメントで三つの新モデルを開発し、このうち1モデルは来年の発売を見込む。
アウディは、今回の協業により「新車発売までにかかる期間を30%以上短縮できる」と説明している。
アウディとSAICは23年7月、EVプロジェクトで提携すると発表していた。アウディは、電動化で競合のBMWやメルセデス・ベンツ・グループ(旧ダイムラー)に遅れを取っているほか、主力市場の中国で販売が伸び悩んでいる。SAICとの提携により、同国でのシェア低下に歯止めをかける狙いがある。
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