住友電気工業は14日、英スコットランド北部ハイランドのニッグ港で最先端の海底電力ケーブル工場の建設を開始した。洋上風力発電を送電網へ接続するためのケーブルを製造・供給することで、英国が掲げる「ネットゼロ目標」の実現を後押しする。
工場の起工式にはスコットランド自治政府のマイリ・マッカラン・エネルギー担当相や電力大手SSEの送電部門SSENトランスミッションのロブ・マクドナルド社長らが出席した。
また、住友電工は同日、英国本土と最北端のシェットランド諸島間の約330キロメートルを結ぶケーブルプロジェクト「シェットランド2」で使用する高圧直流ケーブルをSSENから受注したことを明らかにした。
SSENは、スコットランド北部の送電システムに総額50億ポンド規模の投資を予定しており、新工場のさらなる活用が注目されている。
住友電工の井上治社長は「本工場が地元経済の発展、英国におけるネット・ゼロ・イニシアチブ実現に貢献すると信じている」と強調した。[日本企業の動向][環境ニュース]
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