ドイツの高級車大手BMWは8日、第1四半期(1~3月)の純利益が29億5,100万ユーロとなり、前年同期比19.4%減少したと発表した。中国で高級車需要が低迷したほか、コスト高騰も利益を圧迫した。
売上高は0.6%減の366億1,400万ユーロ。本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前利益)は40億5,400万ユーロと24.6%縮小した。うち自動車事業は27億1,000万ユーロと、28.2%の減益。金融サービスも25.5%減っている。自動車事業の利益率はEBITベースで8.8%と、1年前から3.3ポイント低下した。
自動車の世界販売台数は1.1%増の59万4,533台で、うち「BMW」は2.5%増の53万933台。「ミニ」は9.4%減少し、「ロールス・ロイス」は7%落ち込んだ。グループの電気自動車(EV)の販売台数は8万2,689台と、27.9%拡大している。
販売台数を地域別に見ると、欧州は全ブランド合わせて5.4%増の22万8,003台。米国は1.2%増加し、9万1,292台だった。一方、中国は18万7,692台と3.8%減少した。
二輪車は世界全体で4万6,434台と、3.1%減っている。
BMWは自動車事業について、年間では需要がやや拡大するとみている。新モデルの展開も追い風となり、通期の販売台数は前年から微増し、自動車事業の利益率はEBITベースで8~10%になると予想している。
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