日本ガイシ(名古屋市)は23日、ドイツの水素開発会社HH2Eが手がける大型グリーン水素製造プロジェクト向けに、電力貯蔵用のナトリウム硫黄(NAS)電池を受注したと発表した。ドイツ化学大手BASFのエネルギー貯蔵子会社を通じて取引した。
受注したNAS電池は、最大出力18メガワット、容量104.4メガワット時で、コンテナ型電池72台で構成。ドイツ北東部に設置され、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー由来の電力を充放電する蓄電設備として利用される。NAS電池により、水素製造設備に安定的に再生エネ由来の電力を供給することが可能となり、効率的なグリーン水素製造に活用されるという。
NAS電池は、日本ガイシが世界で初めて実用化したメガワット級の電力貯蔵システムで、商用のグリーン水素製造プロジェクトへの採用は今回が初めて。[日本企業の動向][環境ニュース]
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