国際通貨基金(IMF)は16日に発表した世界経済見通しで、ユーロ圏20カ国の今年の域内総生産(GDP)が前年比0.8%拡大するとの見方を示した。1月の前回予測から0.1ポイント下方修正。金融引き締め政策などの影響で、回復は非常に低い水準でとどまると予想している。
ユーロ圏主要国の今年の成長率予測を見ると、ドイツが0.2%と前回予測から0.3ポイント引き下げた。フランスも同様に0.3ポイント下方修正し、0.7%と予想した。一方で、スペインは1.9%と0.4ポイント引き上げた。
来年のユーロ圏の成長率見通しは1.5%と前回予想から0.2ポイント引き下げている。
英国については、今年のGDP成長率見通しは0.5%と前回予想から0.1ポイント下方修正。来年についても0.1ポイント引き下げ1.5%としている。
世界経済の今年の成長率については、3.2%になると予想。前回予測から0.1ポイント上方修正した。来年も3.2%になるとしている。
IMFは、中東をはじめとする地域情勢の悪化により、食品・エネルギー価格が上昇するリスクがあると指摘。政府財政の拡大や景気回復に向けた措置を優先するよう、各国の政策立案者に呼びかけた。
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