政府は長距離バスの規制緩和をめぐり連邦参議院(上院)の州政府代表と大筋で合意。今後、上院通過を経て、来年にも規制緩和が実施される見通しとなった。経済紙ハンデルスブラットが報じた。
ドイツではドイツ鉄道(DB)の利益を保護する目的で、1931年から長距離交通機関の運営が規制されてきた。これによりバス会社は停留所の設置や特定の区間での走行を制限されていたが、今後は法改正によりこれらの規制が撤廃される。
自由化に向けた改正法案は既に連邦議会(下院)を通過していたが、州政府代表の反対により上院では可決のめどが立っていなかった。ラムザウアー運輸・建設相は、「マイカー利用者が長距離バスに乗り換えることでガソリンの消費と二酸化炭素(CO2)排出量が削減される」と歓迎の意を表明。なお50キロ以内の近距離区間については規制廃止の対象外となり、今後も鉄道による運行が優先される。
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