欧州委員会は8日、キプロスとアラブ首長国連邦(UAE)、米国、英国とともに、ガザへの人道支援を届ける海上回廊開設の共同声明を発表した。 キプロスとガザを結ぶ海上援助回廊が今週末にも開通する可能性があるとしている。
欧州委のフォンデアライエン委員長は、UAEが支援する慈善団体によって集められた食糧援助の試験運用が、早ければ同日にキプロスを出発する可能性があると述べた。
また米国のバイデン大統領は7日の一般教書演説で、パレスチナ自治区ガザに臨時の港湾を整備すると発表した。支援物資の海上輸送拠点とする。食料や水、医薬品などを搬入し、人道的危機にあるガザ地区の支援を急ぐ。
米軍は地中海東部のキプロス島を拠点に、ガザで仮設の埠頭(ふとう)を設置する。米政府高官によると、整備には「数週間」を要する。港が完成すれば、1日当たりの支援はトラック数百台分を増やせる見込み。
なお、米軍は、ガザに駐留する予定はないという。国連機関や人道支援団体と協力して支援作業を進める計画だ。
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