ドイツの統一サービス産業労組ヴェルディ(Ver.di)は18日、ルフトハンザ航空の地上職員2万5,000人が、20日午前4時(現地時間)からストライキを行うと発表した。フランクフルト空港など国内7空港が対象となり、大きな混乱が予想される。賃上げ交渉が再び決裂したためで、2月に入り2度目の大規模ストに踏み切る。
ストは、20日午前4時~翌21日午前7時10分にかけて行われる。国内最大のフランクフルト空港のほか、ミュンヘン空港、ハンブルク空港、ベルリン空港、デュッセルドルフ空港、ケルン空港、シュツットガルト空港が対象。最大で9割のフライトに影響する見込みで、ルフトハンザは予約者に対し、フライトが欠航となっていない場合のみ空港に向かうよう呼びかけている。
ヴェルディはかねて、インフレ上昇や人手不足による業務量の増加を理由に、12.5%の賃上げや3,000ユーロの一時金支払いなどを要求している。12日にルフトハンザと3回目の賃上げ交渉を実施したが、双方の溝は埋まらず、再びストを行うことを決めた。
ヴェルディにはルフトハンザに加え、航空機整備を手がけるルフトハンザ・テクニック(Technik)、貨物部門ルフトハンザ・カーゴの従業員が加入している。2月上旬に実施されたストでは、国内主要5空港で900便が欠航、約10万人に影響が及んだ。[労務]
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