• 印刷する

ESG格付け規則で暫定合意 EU、グリーンウォッシュ増加で

欧州連合(EU)理事会と欧州議会は5日夜、企業の環境・社会・企業統治(ESG)の取り組みなどを評価するESG格付けに対する規則案で暫定合意した。環境への配慮を装うグリーンウォッシュが増える中で、ESG格付けの透明性と信頼性を強化する狙い。

規則案では、EU域内のESG格付け事業者は欧州証券市場監督機構(ESMA)の認可と監督を受けることが義務付けられる。域外の事業者の場合は、域内で設立された事業者による格付けの承認やEUで事業を行うための登録などが必要となる。

事業者は、ESGが企業の業績に与える影響だけでなく、企業の事業が環境や人権などに与える影響を対象としていることを明確にし、使用した手法をウェブサイトに掲載する。また環境、社会、企業統治を個別に評価して格付けするか、ESGとして単一に格付けする場合は三つの各要素の比重を明示する。

環境の格付けでは、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」との整合性を考慮したかどうかを明記することも求められる。なお、小規模な事業者については、施行から3年間は規則の適用が一部軽減される。

この規則案は欧州委員会が昨年6月に提案。今後は、EU理事会と欧州議会の正式な承認を得る必要がある。[EU規制][環境ニュース]


関連国・地域: EU
関連業種: マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

EU、対露新制裁を承認=LNG禁輸前倒し(10/24)

欧州3社、衛星製造事業の統合で合意(10/24)

EU、中国のレアアース輸出規制に措置検討(10/24)

デューデリ指令、米・カタールが改正要求(10/24)

【ウイークリー統計】第201回 EU、高齢者依存率が上昇(10/23)

欧州委、新排出権取引制度の修正提案へ(10/23)

ユーロスター、2階建て車両を31年に導入へ(10/23)

エアバス、天津に2カ所目の組み立てライン(10/23)

中国、独の最大の貿易相手国に返り咲き(10/23)

独仏、鳥インフルの警戒レベル引き上げ(10/23)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン