英国の石油大手BPは6日、2023年12月期の純利益(在庫評価変動の影響と特別損益除く)が138億3,600万ドルとなり、前期比50%減少したと発表した。ロシアのウクライナ侵攻で石油・ガス価格が昨年高騰した反動を受け、大幅に落ち込んだ。一方で、通期としては過去10年で2番目に高い利益を記録している。
EBIT(利払い・税引き前利益、在庫評価変動の影響除く)を事業別に見ると、ガス・低炭素エネルギー事業は87億2,200万ドルと1年前から45.7%縮小。製油や販売の下流事業を行う顧客・製品事業は64億1,300万ドルと40.6%減り、石油生産・運営事業は36.8%減の127億8,100万ドル落ち込んだ。
石油・ガスの生産量は日量231万3,000石油換算バレルと、1年前から2.6%拡大している。
第4四半期(23年10~12月)の純利益は29億9,100万ドルと、前年同期比37.8%減少した。
同社は今年について、石油の生産量は増加するものの、ガス・低炭素エネルギー事業は縮小傾向になるとの見通しを示した。また、上半期には35億ドルの自社株買いを実施する計画だ。
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