水道業界団体ウオーターUKは2日、イングランドとウェールズの上下水道料金が4月から6%上昇すると発表した。これにより、2024/25年度の世帯当たりの年間料金は平均473ポンドとなる。消費者団体は、生活費が高騰する中、家計へのさらなる打撃になるとして非難している。
上下水道料金は、消費者物価指数(CPI)など複数の指数を基に決定される。同国の23年12月のインフレ率は4%。
ウオーターUKは、インフレ率を上回る値上げで、イングランドとウェールズの水道会社は25年3月までの12カ月間で144億ポンド超を投資すると説明。これにより、新しい貯水池の建設や下水処理能力を拡大し、良質な水の安定供給を支えるとした。また、低所得世帯への支援も拡大する方針だが、消費者団体は、英国の家庭の約2割はすでに水道料金の支払いに苦労していると指摘。低所得者への圧力がさらに拡大すると非難している。
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