住友商事は10日、上水道事業を手がける大阪ガスとの合弁会社、英サットン・アンド・イースト・サリー・ウオーター(SESW)をイングランド南西部で同業を展開するペノン・グループに売却したと発表した。インフラの老朽化によって投資の必要に迫られており、住商の事業ポートフォリオ見直しの対象となった。
大阪ガスの持ち分を含む全株式をペノンに譲渡した。住商は売却額を公表していないが、報道によるとペノンの買収額は3億8,000万ポンドとみられる。
SESWを巡っては2022年7月にウェスト・サセックス州で水道管が破裂し、同州にあるガトウィック空港で飲食店やトイレが丸1日利用不可能となった。23年には環境庁の調査で下水の不法処理が発覚し、罰金を科された。
SESWは、ロンドン南東部約835万平方キロメートルの27万世帯、約75万人に水を供給している。従業員は約340人。[日本企業の動向]
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