ドイツ鉄道(DB)との団体交渉が行き詰まっている、鉄道運転士労組GDLは7日、10日未明からストライキを実施すると発表した。12日夕方までの予定。数百万人の乗客に影響が出るとみられる。貨物列車の運転士は9日夕方から、前倒しでストに突入する。
DBは、運行本数を大幅に間引いた臨時ダイヤを発表し、不要不急の旅行の中止や、延期を呼びかけている。
同社は「今回のストは完全に不必要であり、法的にも許されない」との声明を出した。その上で、フランクフルト労働裁判所にスト差し止めの仮処分を申し立てると明らかにした。
GDLは、インフレ手当3,000ユーロのほか、少なくとも月555ユーロの昇給、労働時間の週38時間から35時間への短縮などを要求している。DBは人員不足を理由に労働時間の短縮には応じず、32カ月の労働協約期間中の賃金について、11%増額を提示。GDLはこの提案を拒否した。[労務]
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