ロンドン東部の金融街カナリーウォーフの再開発を手がけるカナリーウォーフ・グループ(CWG)は25日、株主であるカナダの資産運用会社ブルックフィールドおよびカタール投資庁(QIA)から4億ポンドを調達すると発表した。資金は住宅や研究施設の拡大などに充てる。
ブルックフィールド傘下の商業不動産大手ブルックフィールド・プロパティー・パートナーズとQIAは、2015年にCWGを買収。両社は今回、3億ポンドの増資と1億ポンドのリボルビング信用枠(RCF)を引き受ける。
CWGは、市場変化に合わせた戦略的な再ポジショニングを進めており、その一環として住宅や生命科学分野に投資する方針。公園や小売店を含む多様なポートフォリオを備えた、持続可能で複合的な地区の開発を目指すとしている。
カナリーウォーフでは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けた在宅勤務の増加を背景に、オフィス物件が苦戦。英国の金融大手HSBCホールディングスは、26年までに本社をロンドン中心部の金融街シティーに移転すると発表している。
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