• 印刷する

フッ素系温室効果ガス削減へ EU、新法案で暫定合意

欧州連合(EU)理事会と欧州議会は5日、フッ素系温室効果ガス(Fガス)の排出削減に向けた新法案で暫定的に合意した。Fガスの中でも排出量の9割を占めるハイドロフルオロカーボン(HFC)については、2050年までに段階的に使用を禁止する。

EUはすでに現行規制でHFCの使用を割り当て制とし、使用総量を制限している。新法案ではこれを厳格化し、HFC使用総量を15年比で30年までに95%、50年までに100%削減する。また、25年からはHFCの割り当てを有料とし、二酸化炭素(CO2)換算で1トン当たり3ユーロの料金を課す。

加えて、家庭用の冷蔵庫やエアコン、熱ポンプなど、Fガスに代わる物質の使用が技術的、経済的に可能な製品については、段階的にFガスの使用を禁止する。期限は製品によって異なり、例えばエアコンと熱ポンプでは、モノブロック型は32年、スプリット型は35年に完全に禁止される。

欧州委員会は22年4月にFガス削減に向けた法案を公表していた。新法案は今後、EU理事会と欧州議会でそれぞれ正式な承認を得た上で、官報掲載を経て発効する見通し。[環境ニュース][EU規制]


関連国・地域: EU
関連業種: 電機化学マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

【25年の10大ニュース】米中に翻弄される欧州(12/30)

【10大・1位】米関税に振り回される欧州(12/30)

【10大・2位】欧州自動車産業、苦境続く=人員削減の波(12/30)

【10大・3位】独メルツ政権が始動=雲行き怪しく(12/30)

【10大・4位】欧州で軍拡の波=見えぬ先行き(12/30)

【10大・5位】押し寄せる中国製品、反発強める欧州(12/30)

【10大・6位】欧州でAIデータセンター建設ラッシュ(12/30)

【10大・7位】英サイバー攻撃、JLRやM&Sに打撃(12/30)

【10大・8位】英労働党政権、移民政策を厳格化(12/30)

【10大・9位】仏で相次ぐ首相交代、政局の混乱続く(12/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン