• 印刷する

重要技術のリスク評価実施 欧州委、流出防止へ4分野対象

欧州委員会は3日、先端半導体、人工知能(AI)、量子技術、バイオテクノロジーの4分野について、技術の流出や軍事転用を巡るリスク評価を行うと発表した。輸出規制などを視野に、欧州連合(EU)加盟各国と協力して年内の評価完了を目指す。

欧州委は、技術の影響力や軍事転用のリスク、人権侵害を引き起こす可能性といった基準から、これら重要技術を選出。先端半導体ではマイクロエレクトロニクスや半導体製造装置、AIでは高性能計算やクラウドおよびエッジコンピューティング、量子技術では量子コンピューティングや量子暗号、バイオ技術では遺伝子組み換えや新たなゲノム技術などに、それぞれ焦点を当てる。

EUはリスク評価に基づき、域内での生産への投資や他国との協力、輸出規制といった対応に向け動くとみられる。また、来年にはさらに、エネルギーやロボット工学、製造技術を含む6分野が評価の対象に加えられる可能性がある。

ヨウロバー欧州副委員長(価値観・透明性担当)は、「テクノロジーは現在、地政学的な競争の中核を成している」と指摘。EUが競争の場でなく競争への参加者となるためには、共通のリスク評価に基づいて結束することが必要だと述べている。[EU規制]


関連国・地域: EU
関連業種: 化学IT・通信マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

【EU環境規制・エネルギー】トランプ米国と中国の間で揺れる欧州とEV産業(04/28)

EU、ポルトガルの産業向け電力補助を承認(04/28)

【今週の主な予定】4月28日~5月2日(04/28)

欧州のVC投資、ヘルステックとAIけん引(04/28)

ポルトガル、財政規律の免責条項適用を要請(04/25)

欧州新車登録台数、3月は2.8%増加(04/25)

鉄鋼Aミタル、仏北部の拠点で600人削減へ(04/25)

奇瑞傘下の捷途、第3四半期に欧州で発売(04/25)

ユーロ圏の賃金上昇圧力、今年は大幅緩和も(04/25)

日本車の対欧輸出、3月はまだら模様(04/25)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン