ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は、10月上旬にもポルトガル首都リスボン近郊のパルメラ(Palmela)工場で生産を再開する見通しだ。同工場は、スロベニアのサプライヤーの工場が8月の洪水で被災し、エンジン部品の供給が滞ったため、9月12日から操業を停止している。同社が従業員に充てた書簡を元に、ロイター通信が伝えた。
パルメラ工場は当初、11月12日まで操業を停止する計画だった。書簡によると、中国やスペインのサブサプライヤーが不足する部品の供給を埋め合わせることになり、予定より早く生産を再開する運びとなった。
同工場は主に、スポーツタイプ多目的車(SUV)「T―ロック(T-Roc)」を生産する。昨年の生産台数は23万1,100台で、従業員数は約5,000人に上る。
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