英保健安全保障庁(UKHSA)は18日、国内で新型コロナウイルスの新たな変異株「BA・2.86」の感染者が確認されたと発表した。重症化の度合いやワクチンの有効性を判断するには、まだデータが少なすぎるとしている。
同変異株はイスラエルで最初に発見され、デンマークと米国でも確認されているが、英国では初めて。英国の感染者には最近の海外渡航歴がないため、国内で既に感染がある程度、広がっていることがうかがえる。
この変異株は、「オミクロン株」の派生型で感染力が強いとされる「BA・2」から派生したとみられている。ただ、遺伝学的には「BA・2」とも、現在流行している「XBB」系統ともかけ離れているという。
世界保健機関(WHO)は17日、「BA・2.86」は多数の変異を経ているとして、「監視下の変異株」に指定した。ただ、まだ数カ国でごく少数の症例が報告されているだけとしている。
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