英国のエネルギー新興企業オクトパス・エナジーは24日、2030年までに洋上風力発電事業に総額200億ドルを投資すると発表した。これにより発電量は年間12ギガワットとなる見込みで、約1,000万世帯の電力需要を賄うことが可能になる。
オクトパス・エナジーは世界で77億ドル相当の再生可能エネルギー資産を保有している。洋上風力発電市場には昨年に参入し、これまでに10億ドルを投資してきた。新たな投資は新規開発と稼働中の発電設備の取得の両方に振り向ける方針で、欧州を中心に世界で投資機会を探っていくとしている。
同社の発電部門オクトパス・エナジー・ジェネレーションのゾイサ・ノースボンド最高経営責任者(CEO)は、「洋上風力発電はすでに英国のエネルギーシステムに大きな変革をもたらしている」と説明。洋上風力発電を世界で大規模に展開していくことで、温室効果ガスの排出量の実質ゼロ化やエネルギー安全保障の強化、電力価格の引き下げが可能になると話した。また、洋上風力発電は30年までに英国だけで10万人以上の新規雇用を創出すると述べている。
オクトパス・エナジーは、英国ではイングランド東部沖の洋上風力発電プロジェクト「リンクス(Lincs)」や、イングランド北東部ノースヨークシャー州の沖合にある「ホーンジー(Hornsea)1」の権益を保有する。また、22年6月にはオランダ南西部ボルセレ(Borssele)沖の「ボルセレ5」を取得した。[環境ニュース]
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