英政府は20日、グリーン航空技術の開発支援に産業界と合わせて2億1,800万ポンドを提供すると発表した。国内で進められる研究開発(R&D)プロジェクトを資金援助することで、航空宇宙産業における英国の地位の強化を目指す。
資金は航空宇宙技術研究所(ATI)が運営する官民共同の投資プログラムを通じて拠出する。これにより民間企業から追加で200億ポンド以上の投資を引き出し、10万人を超える雇用が支えられる見通しとしている。
対象となるのは低炭素で効率的な着陸装置やエンジン、翼、センサーなど。欧州航空・防衛最大手エアバスや英航空エンジン大手ロールス・ロイスなどの企業が主導し、英国に拠点を持つ40社以上のパートナー企業が参加する10件が選ばれている。
具体的には、エアバスが主導するデジタル技術を活用した新型航空機の開発期間短縮プロジェクトに4,200万ポンドを支援するほか、ロールスロイスが進める軽量の航空機用小型ガスタービンの部品開発には1,770万ポンドを振り向ける。[環境ニュース]
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