英国の電力大手SSEは24日、向こう10年で再生可能エネルギーへの設備投資に最大400億ポンドを投じると発表した。電気・ガス価格の高騰でふくらんだ利益を積極的に投資に回す。
SSEは2031/32年度までに一連の投資を行い、27年までの5年間では180億ポンドを投じる計画。昨年度の投資額は28億ポンドと過去最高水準だった。
投資計画では、再生可能エネルギー発電の展開や英国内での輸送・接続ネットワークインフラの整備、バックアップ電源の導入を強化する。これにより毎年1,000人以上の新規雇用創出を見込む。
SSEのアリスター・フィリップス・デービス最高経営責任者(CEO)は「毎日約1,000万ポンドという英国がこれまでに経験したことのない大規模なクリーンエネルギー投資プログラムになる」と強調した。
■通期は89%増益
SSEはこの日、23年3月期の税引き前利益(特別損益除く)が21億8,360万ポンドとなり、前期比89%増加したと発表した。
営業利益(特別損益除く)は65%増の25億2,920万ポンド。1株当たり利益(EPS)は166ペンスと75%増加し、予想を上回った。
SSEは今期について、EPSが150ペンス以上になると予測している。[環境ニュース]
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