自動車製造取引業者協会(SMMT)は4日、4月の英国の新車登録台数が13万2,990台となり、前年同月比11.6%増加したと発表した。伸びは3月の18.2%から減速した。
4月はフリート向けが33.1%、法人向けは13.3%それぞれ増えた。半面、個人向けは5.5%減っている。
燃料別ではガソリン車が4.1%増加した半面、ディーゼル車は13.4%落ち込んだ。代替燃料車(AFV)のうち、ハイブリッド車(HV)は7.7%、電気自動車(EV)は59.1%それぞれ増加。プラグインハイブリッド車(PHV)は33.3%伸びた。マイルドハイブリッドシステム搭載車では、ガソリン車が9.7%増えた一方、ディーゼル車は2.9%減った。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車はインドのタタ・モーターズが展開するジャガーが38.2%減の692台、姉妹ブランドのランドローバーは10.9%減の4,030台。欧米ステランティス傘下のボクソールは29.8%増の7,845台だった。
外国勢を見ると、米フォードは2.3%増の1万291台。独フォルクスワーゲン(VW)は、VWブランドが60.7%増の1万1,758台、傘下のアウディは15.4%増の1万1,379台だった。BMWは9.2%減の6,804台、メルセデス・ベンツは21.8%減の5,118台となっている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)が7.1%増の6,531台。日産自動車は15%減の4,907台だった。ホンダは18.9%減の2,319台、マツダは0.8%減の2,237台、スズキは0.7%増の1,393台、SUBARU(スバル)は12.5%増の81台だった。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は今回の結果について、サプライチェーン(供給網)の圧力が緩和されたことが後押ししたと分析。その上で、「あらゆるドライバーがEVの恩恵を受けられるよう、全ての関係者が電動化への投資を加速させ、EV移行への消費者の信頼感を高める必要がある」と話している。
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