英国の金融大手HSBCホールディングスは2日、第1四半期(1~3月)の税引き前利益が128億8,600万ドルとなり、前年同期比3.1倍に増加したと発表した。世界的な金利上昇が追い風となった。また、経営破綻した米国のシリコンバレーバンク(SVB)の英法人を買収したことにより、15億ドルの暫定利益が発生している。
税引き前利益を部門別に見ると、コマーシャルバンキング部門は99.4%増加した。ウェルス&パーソナルバンキング部門は81.5%拡大し、投資銀行業務を含むグローバルバンキング&マーケット部門は19.9%増えた。
グループの業務粗利益は64%増の201億7,100万ドル。「バーゼル3」全面適用時の普通株式等ティア1レシオ(自己資本比率)は期末時点で14.7%と、3カ月前から0.5ポイント上昇した。
HSBCは、2019年以降で初となる四半期配当として1株当たり0.1ドルの配当と、最大20億ドルの自社株買い戻しを発表した。
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