• 印刷する

米グーグル、AI研究部門と英子会社を統合

米国のインターネット検索エンジン大手グーグルの親会社アルファベットは20日、人工知能(AI)研究部門のグーグル・ブレーン・チームと英国のAI子会社ディープマインドを統合し、新会社グーグル・ディープマインドを創設すると発表した。組織統合により、後れを取る生成AIの分野で巻き返しを狙う。

アルファベットとグーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、「AIはかつてないペースで進化している」とした上で、今回の統合によって「より高性能なシステムをより安全に責任をもって構築できる」と述べた。

グーグル・ディープマインドのCEOは、ディープマインドのデミス・ハサビスCEOが務める。一方、ブレーン・チームを率いてきたジェフ・ディーン氏は、グーグルの研究部門とグーグル・ディープマインドのチーフ・サイエンティストに就任する。

グーグルは2014年、AIプログラム「アルファ碁」で知られるディープマインドを買収。それ以来、ロンドンに拠点を置く同社と米シリコンバレーで機械翻訳などに取り組んでいたブレーン・チームは競合関係にあった。今回の統合で、ディープマインドのグーグル本体への統合が完了することになる。

グーグルは今後、AI事業の軸足をインターネット事業に直接応用できるAIモデルの開発に移す計画だ。背景には、米国の新興企業オープンAIが開発したチャットボット(自動応答システム)「チャット(Chat)GPT」がグーグルの検索エンジン事業を脅かしていることがある。


関連国・地域: 英国米国
関連業種: IT・通信

その他記事

すべての文頭を開く

英米貿易協定、不透明感拡大 トランプ関税に違法判決=米司法(05/30)

英、年金改革案発表=メガファンド設立構想(05/30)

国防省、サイバー分野に10億ポンド投資(05/30)

乗用車生産台数、4月は8.6%減少(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

英国最大のバイオエタノール施設が閉鎖危機(05/30)

渋滞税20%引き上げ提案 ロンドン交通局、26年から適用へ(05/29)

当局、水道テムズに1.2億ポンドの罰金命令(05/29)

スコットランド2空港、職員がスト決行も(05/29)

下院、終末期患者への「死の援助」法案可決(05/29)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン