中国外務省は3日、5~7日にフランスのマクロン大統領と欧州委員会のフォンデアライエン委員長が中国を訪問すると発表した。マクロン氏は、ウクライナ侵攻の解決に向け中国に協力を仰ぐ方針。先にはスペインのサンチェス首相も中国を訪れ、習近平国家主席にウクライナのゼレンスキー大統領と会談するよう求めた。
マクロン氏の顧問は、中国はウクライナ侵攻に即時かつ根本的な影響を与えられる唯一の国で、対話が非常に重要だと説明。マクロン氏は中国がロシアを軍事的に支援すれば破滅的だと警鐘を鳴らし、侵攻終結に向けた中期的な道筋を定めることを目指すという。
なお、フォンデアライエン氏は3日、訪中を前にフランスを訪れ、マクロン氏と会談。習氏との合同会談に備えた。
一方、サンチェス氏は中国訪問中の3月31日に習氏と会談。クリミア併合前の領土回復を求めるウクライナの提案を支持しながらも、中国が先に提案した和平案のうち、「核兵器の使用と脅しの拒絶」と「領土の一体性の尊重」の2点について評価した。
なお、スペインは今回、アーモンドと柿の中国への輸出を可能とする協定で合意。また、中国人観光客へのビザ(査証)発給促進を目指し、スペインで今夏に二国間観光フォーラムを開催する。[EU規制]
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