欧州連合(EU)の統計局ユーロスタットは3月31日、3月のユーロ圏20カ国の消費者物価指数(CPI、速報値)が前年同月比6.9%上昇したと発表した。伸びは2月の8.5%から減速し、5カ月連続で緩和している。
3月は食品・アルコール飲料・たばこが15.4%上昇。エネルギーを除く工業製品は6.6%値上がりし、サービスは5%のプラスだった。一方、エネルギーは0.9%縮小した。
価格変動が激しい食品・アルコール飲料・たばことエネルギーを除いたコアインフレ率は5.7%と、前月から0.1ポイント上がった。
欧州中央銀行(ECB)は3月の政策理事会で、ユーロ圏の市場介入金利(最重要の政策金利)を0.5ポイント引き上げ、3.5%とした。中銀預入金利も0.5ポイント引き上げ、3%としている。市場の混乱で世界的な金融不安が高まっている中、インフレ抑制を堅持する姿勢を示した。
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